コルトン・トーマス・ハータColton Thomas Herta, 2000年3月30日 - )は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンタクラリタ出身のレーシングドライバー。 父親は元レーシングドライバーのブライアン・ハータ。

経歴

初期の経歴

レーシング・カート

6歳の頃からカートを初め、10歳でカートレースデビューした。

アメリカ国内のカートレースで数々のタイトルを獲得。2013年にシングルシーターにステップアップした

4輪レースに移行

2013年に13歳でアメリカ西部地区のF2000シリーズ参戦し、チャンピオンになって翌2014年にはF2000のナショナルシリーズへ。その年にはフォーミュラBMW/アジアにも参戦した。

2015年にはイギリスに渡ってF4にカーリンから参戦、4勝をあげシリーズ3位。

2016年もヨーロッパに残り、F3にステップアップ。前年同様カーリンから参戦。ユーロフォーミュラチャンピオンシップとイギリスF3を中心に走り、主戦場のユーロフォーミュラでは4勝をあげシリーズ3位。8月にはマスターズF3に参加したが着外に終わる。

インディ・ライツ

2017年はアメリカに戻り、父ブライアンも参戦したインディ・ライツに昔からの親友であるジョージ・スタインブレナー4世が立ち上げたスタインブレナー・レーシングとアンドレッティ・オートスポーツの共同チームから参戦。 ルーキーながら3勝をあげシリーズ3位。ルーキーオブザイヤーを獲得した。

父ブライアンとのシリーズ親子制覇がかかった2018年はアンドレッティ・オートスポーツから参戦したパトリシオ・オワードと一騎打ちとなり、中盤で4連勝するなどしたものの9勝をあげたオワードに負けて2位に終わる。

インディカー・シリーズ

2018年

最終戦のソノマにオワードとともにハーディング・レーシングからスポット参戦。 オワードが9位と善戦する中20位に終わる。

2019年

前年度に参戦したハーディング・レーシングとインディライツ時代の所属だったスタインブレナー・レーシングの共同チームからフル参戦。チームメイトはオワード。(シーズン前に離脱しカーリンから参戦)

開幕前のCOTAで行われた合同テストではトップタイムを叩き出し、周囲を驚かせた。

開幕戦で8位入賞し、2戦目COTAで行われたインディカー・クラシック。予選4位と好発進し、決勝ではコーションの影響もあり運にも助けられて優勝。グラハム・レイホールのもつ最年少優勝記録を大幅に更新する18歳11ヶ月と25日での優勝であった。

初参戦となるインディ500では、予選ではルーキーながらホンダ最上位となる5番手でファスト9入り。ファストナイン・シュートアウトでもホンダ勢最上位の5番手タイムで2列目グリッドを獲得した。しかし決勝ではメカニカルトラブルで3周でリタイアし順位的には最下位であった。

第10戦のロード・アメリカでは最年少記録を更新する初のポールポジションを獲得。最年少優勝記録に続きレイホールの記録を大幅に更新する19歳と83日でのポールポジション獲得であった。 第16戦のポートランドでは2度目のポールポジションを獲得するものの4位に終わる。

翌2020年はアンドレッティ・オートスポーツと合流することを発表して迎えた最終戦のラグナセカ。2戦連続のポールポジションを獲得し、決勝でも危なげなく逃げきり初のポールトゥウィンで2勝目をあげるも、ルーキーオブザイヤーは未勝利ながらコンスタントに入賞をしていたフェリックス・ローゼンクヴィストに譲った。

レース戦績

略歴

  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ

  • 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

アメリカン・オープン=ホイール・レーシング

U.S. F2000 ナショナル・チャンピオンシップ

  • 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

インディ・ライツ

  • 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

インディカー・シリーズ

  • 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

インディアナポリス500

ウェザーテック・スポーツカー選手権/IMSA・スポーツカー選手権

  • 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
  •  : ポイントはミシュラン・エンデュランス・カップのみ有効であり、LMP2クラスのドライバーズランキングでは加算されない。
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

脚注


インディカー・シリーズ 2019 オースティン オープンテスト Honda

コルトン・ハータ 「2022年に人々が考えるよりF1参戦に近づいていた」 【 F1Gate

インディカー・シリーズ 2019 第17戦 ラグナ・セカ 決勝 Honda

コルトン・ハータ、インディカー最終戦で父親が勝利したカラーリング 【 F1Gate

インディカー:コルトン・ハータがポールポジションを獲得。佐藤琢磨15番手 / 第2戦 セントピーターズバーグ 【 F1Gate