S8G はアメリカ海軍の艦艇向け発電・推進用原子炉である。

型式名のS8Gは以下のような意味である。

  • S = 潜水艦用
  • 8 = 設計担当メーカにおける炉心設計の世代
  • G = 設計担当メーカ(ゼネラル・エレクトリック)

S8Gは自然循環 により最大出力時でもほとんど冷却材循環ポンプを使用せずに運転できるよう設計された。

S8Gはオハイオ級原子力潜水艦に搭載するためゼネラル・エレクトリックにより設計された熱出力220MWthの原子炉で、原子炉区画は直径13m(42ft)、全長17m(55ft)、重量2,750tにもなった。

原型炉はニューヨーク州ミルトンにあるノルズ原子力研究所 ケッセルリング・サイトに設置された。原型炉は1980年代を通じて試験と乗組員の訓練に利用された。1994年には炉心がシーウルフ級原子力潜水艦用に設計されたS6Wのものと交換された。

原型炉には、冷却材喪失事故(LOCA)が発生した場合にホウ酸水で原子炉を満たす原子炉自動注水システムが備えられていた。

脚注


次世代原子炉「SMR」開発協力も…東工大発スタートアップ、仏原子力発電と提携|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

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