山陽姫路駅(さんようひめじえき)は、兵庫県姫路市南町にある、山陽電気鉄道本線の駅。駅番号はSY 43。同線の終点である。副駅名は山陽百貨店前。
西日本旅客鉄道(JR西日本)姫路駅は至近にあり乗換が可能。JRおでかけネットに接続交通機関として当駅が掲載されている。
歴史
- 1923年(大正12年)8月19日:神戸姫路電気鉄道開業と同時に姫路駅前駅として設置。
- 1924年(大正13年)2月3日:最初の駅から200 m東に移転。
- 1927年(昭和2年)4月1日:神戸姫路電気鉄道が宇治川電気により合併され、同社の駅となる。
- 1933年(昭和8年)6月6日:宇治川電気の鉄道部門が分離され、山陽電気鉄道の駅となる。
- 1943年(昭和18年)11月20日:電鉄姫路駅(でんてつひめじ)に改称。
- 1946年(昭和21年):戦災で焼失した駅舎を再建。木造モルタル造り2階建てで、正面にはアーチ形の看板建築のような装飾が設けられていた。
- 1954年(昭和29年)
- 4月20日:高架化により100m西側(大手前通りの西側)へ移転。高架化に当たっては、地平の旧線の北隣に高架ホームを造る手法が採られた。
- 12月7日:高架化完成。
- 1990年(平成2年)12月8日:山陽百貨店1階にあった駅施設(券売機等)を2階に移設。
- 1991年(平成3年)4月7日:山陽姫路駅(さんようひめじ)に改称。
- 2006年(平成18年)
- 3月26日:JR西日本の高架工事の関係で当駅 - 手柄間を運休、バスによる振り替え輸送を実施。
- 3月27日:始発電車より普通車を1・2番線に、直通特急・特急を3・4番線に発着番線を変更。
- 2012年(平成24年)5月9日:列車運行管理システム「SANTICS(サンティクス)」の更新に伴い、塩塚 博作曲の駅メロディを導入。
- 2013年(平成25年)6月15日:ピオレ姫路とキャスパ(山陽姫路駅ビル)を2階で結ぶ長さ114メートル、幅5メートルの眺望・連絡デッキが開通。同年12月12日、サンクンガーデンは「キャッスルガーデン」に、眺望デッキは「キャッスルビュー」と愛称が決定された。
駅構造
山陽百貨店の2階に頭端式ホーム4面4線を持つ高架駅である。改札口はホーム頭端部に1ヶ所ある。
2006年までは、当駅を出てしばらくすると山陽電鉄が地上を走るJR線在来線を高架で越えていたが、JR姫路駅の連続立体交差事業に伴っていわゆる「逆立体化工事」、すなわちJR線が高架線になる一方で山陽電鉄が駅を出てすぐ地上に降りるという形に変更する工事が行われた。この工事は2006年3月26日に旧播但線(飾磨港線)の跡地を使って行われ、この時は当駅 - 手柄間の列車を運休した。
のりば
- 付記事項
- 4番線以外は両側をホームに挟まれている。ホームの並びは、北から、1番線降車用(単式)、1番線乗車及び2番線降車用、2・3番線乗車用、3番線降車用及び4番線(以上島式)となっている。ただし、現在1 - 3番線にある降車ホームは全く使用されていないため、実質的に3面4線のみが使用されている。
- 2006年3月25日の線路切替工事までは現在とは逆に、1・2番線に特急系統、3・4番線に普通車が発着していた。これは当時の駅西側の線形では3・4番線ホームに6連の有効長を確保できなかったため。さらにそれ以前の1・2番線のホームが6連対応に延伸されるまでは、現在と同様に3・4番線が特急、1・2番線が普通車(当時運転されていた網干行直通電車を含む)となっていた他、4番線にも降車ホームが存在していた(現在は改札外となっており、山陽そば姫路店などの店舗が建っている)。
- 駅入口には、「大阪 三宮 明石ゆき山陽電車のりば」の下に、「つぎの特急は」の案内で特急の発車時刻と行先を表示する電光掲示板が設置されている。また、コンコースには発車標も設置されている。
- 阪神なんば線の開業により、当駅からは近鉄奈良駅、さらには近鉄名古屋駅、賢島駅までがレールでつながることになった。現在は直通列車こそ設定されていないが、これらの区間の直通運転も理論上は可能となっている。しかし、山陽電鉄と近鉄の両方に乗り入れ可能な車両は阪神の1000系と9000系のみであり、山陽車は近鉄への、近鉄車は山陽への乗り入れは不可能である。阪神電車方面との連絡乗車券は、最も遠くても大阪梅田駅もしくは大阪難波駅までしか発売されていない。
- 2012年5月9日より列車運行管理システム「SANTICS(サンティクス)」の更新に伴い、塩塚博が作曲した停車列車接近メロディ「大切なもの」と当駅のみの発車メロディ「プリンセスサンバ」が導入されたが、他の駅メロディが導入された駅と違い、停車列車入線時の駅メロディ「花氷」は流れない。なお、駅メロディの他に発車ベルも同時に鳴る。
- 夜間停泊設定駅であり、4番線には直通特急充当車の6両編成が、1番線には4両編成が夜間留置されている。
- 2番線から発車する直通特急が平日早朝と夜に各1本、3番線から発車する普通車が平日早朝に1本設定されている。
駅併設
- MOLTIひめじ
ショッピングストアと飲食店から成る複合施設で、診療所も併設する。
利用状況
2019年度の1日平均乗降客数は24,079人である。
以下に各年の利用状況を示す。
昭和・平成
令和以降
駅周辺
- JR線南側は姫路駅#駅周辺の項目も参照のこと。
バス路線
下記の一覧は、バスターミナル再編前(2015年3月31日まで)のものである。
当駅と一体となっている、山陽百貨店内のバスターミナル及び当駅前に神姫バスの乗り場がある。
かつては、姫路市交通局の市営バスも乗り入れていたが、同局の路線譲渡により路線数が増加したので、神姫バス姫路駅バスターミナルからだけではなく、周辺のバス停よりも発車する。(詳しくは姫路駅前バスターミナルの項を参照。)
- 北1番のりば(神姫バス姫路駅バスターミナル)
- 北1西のりば
- 16系統 姫路・庄田循環(東回り)
- 25系統 日出町 行き(すこやかセンター前経由便あり)
- 23・24系統 見野古墳群~四郷和光保育所東 行き
- 2系統 大日東口 行き
- 22系統 別所駅~夕陽ヶ丘 行き(早朝2便は別所駅経由せず、別所駅止め便あり)
- 21系統 鹿島神社(21)
- 高速バス(鳥取駅〈プリンセスバード号)
- 高速バス(神戸三田プレミアム・アウトレット行き・関西記念墓園行き)※関西記念墓園行きは不定期運行
- 空港連絡バス(関西空港・伊丹空港)
- 北1中央のりば
- 45系統 県立大工学部~書写西住宅(県立大工学部止め便あり)
- 41・42・43系統 緑台・荒木・バーズタウン・古瀬畑・山崎 行き
- 45系統 県立大工学部 行き【直通】(休校日は運休)
- 51・52系統 前之庄~山之内 行き
- SPring-8 行き(急行)
- 75系統 五軒邸~城見台 行き
- 71・73系統 小川~小原・清住・社 行き(71系統で法華山一乗寺経由便あり)
- 74系統 小川~姫路セントラルパーク 行き
- 北1東のりば
- 8系統 姫路高校前・書写ロープウェイ 行き(平日朝に好古学園前、毎日夜に北山口止め便あり)
- 9系統 姫路高校・大池台 行き
- 北1西のりば
- 北2番のりば(三井住友銀行前)
- 3系統 平野南口~獨協大学・大寿台 行き(獨協大学・止め・休校日運休、大野経由便あり)
- 4系統 広峰 行き
- 5系統 獨協大学 経由 白国口~大寿台 行き
- 64系統 花北~城見台 行き(城見台止め便あり)
- 61・62系統 花北~北条(北条営業所) 行き
- 81・86系統 江鮒~西光寺 行き(姫路聖マリア病院経由便あり、86:福崎駅行き便あり)
- 82系統 マリア病院 経由 古法華 行き
- 84系統 マリア病院 経由 福崎駅前 行き
- 81系統 マリア病院 経由 江鮒~北条 行き
- 北3番のりば(山陽百貨店北)
- 1系統 今宿循環
- 40系統 上手野 行き(書写山西住宅・緑台・白鳥台3丁目経由緑台行き便あり)
- 37系統 こども館~太市 行き
- 31・32系統 青山~林田~山崎 行き
- 33・34・35系統 青山~緑台・四辻~山崎・関 行き(余部駅BT乗り入れ便あり)
- 11系統 西高~獨協・大寿台・西高 行き(獨協大学経由・止め便、大野経由便あり)
- 12・13系統 田寺北口 行き
- 北4番のりば(大手前ビル前)
- 17系統 循環器病センター~姫路商業高校前 行き(平日朝に県立循環器病センター経由しない便あり)
- 27系統 思案橋 行き
- 26系統 中地循環~総合スポーツ会館前 行き
- 28・29系統 中地~新日鉄・中地~新日鉄病院 行き
- 北5番のりば(キャスパ前)
- 18系統 下蒲田北口~高畑南口 行き
- 30系統 才崎橋西詰・新日鉄病院 行き
- 39系統 龍野 行き(青山ゴルフ場止め便あり)
- 38系統 青山南 経由 青山ゴルフ場 行き(龍野行き便あり)
- 北6番のりば(ファミリーマート前)
- 36系統 白鳥台 行き
隣の駅
- 山陽電気鉄道
- 本線
- ■特急・■直通特急
- 飾磨駅 (SY 40) - 山陽姫路駅 (SY 43)
- ■S特急(東二見駅まで各駅に停車)・■普通
- 手柄駅 (SY 42) - 山陽姫路駅 (SY 43)
- ■特急・■直通特急
脚注
注釈
出典
利用状況
- 統計データ
- 神戸市統計書
- 明石市統計書
- 播磨町統計書
- 加古川市統計書
- 高砂市統計書
- 姫路市統計要覧
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 直通特急
外部リンク
- 山陽姫路駅 - 山陽電気鉄道



