METライブビューイング(メトライブビューイング)は、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の舞台公演を世界中の映画館に生中継する『Metropolitan Opera Live in HD』を、日本で松竹株式会社が配信する際の名称である。欧米の映画館にはライブ中継されるが、日本ではライブではなく数週間遅れの録画で上映される。
歴史
オペラ上演を世界中の映画館にデジタル配信するという試みは、メトロポリタン歌劇場総裁のピーター・ゲルブの発案により、オペラ聴衆の拡大を目的に2006年に始められた。当初は数カ国での上映だったが、年を追うごとに上映劇場は増え、2018-2019シーズンにおいては、世界の70ヵ国、2200館以上の映画館で上映されている。
10台以上のカメラを駆使した高精細映像と、5.1chサラウンドによる迫力の音響によって臨場感たっぷりのオペラを視聴できるのみならず、休憩時間には出演アーティストやスタッフの幕間インタビューや舞台裏映像などが流され、ホスト役をルネ・フレミングなどの人気歌手がつとめてサービス精神たっぷりに盛り上げる手腕もあり、人気を得ていった。
ヨーロッパにライブ中継が可能なように、ニューヨークで午後1時からの上演開始となり(ヨーロッパでは夜の時間帯)、日本時間は深夜となるためライブ中継は不可能であるが、その分約1ヶ月遅れで1週間連続で上映され、またオペラの字幕のみならず幕間インタビュー等にも日本語字幕が付加され、日本のオペラファンの支持を得て固定客を獲得している。
日本においては非映画コンテンツなどと呼ばれ、通常の長編映画とは異なるものとして扱われている。
上映作品リスト
2006-2007
2007-2008
2008-2009
2009-2010
2010-2011
2011-2012
2012-2013
2013-2014
2014-2015
2015-2016
2016-2017
2017-2018
2018-2019
2019-2020
新型コロナウイルスによる劇場閉鎖時の配信
2020年3月16日より、新型コロナウイルス感染症の流行による劇場閉鎖に伴い、メトロポリタン歌劇場は日替わりでオペラ演目をオンライン無料配信することとした。プログラムの多くはMETライブビューイングの演目である。
脚注
出典
関連項目
- ナショナル・シアター・ライヴ - イギリスのナショナル・シアターによる似たような上映プロジェクト
外部リンク
- METライブビューイング | 松竹
- METライブビューイング (@met_live_jp) - X(旧Twitter)




