桐山ロート(きりやまロート、英語: Kiriyama funnel)は、減圧ろ過を行うときに使う漏斗の一つである。ブフナー漏斗と同じように、目皿部分にろ紙をそのまま置き、吸引瓶またはろ過鐘、吸引フラスコを接続して使う。「桐山ロート」は桐山製作所の商品名。
形状
陶器や磁器に孔が多数あるブフナー漏斗と違って、吸引する孔が1ヶ所しかない作りになっている。また、ガラス製のため視認性が良く、汚れ残しが分かりやすい。。独自の目皿は、桐山製作所の初代社長が雨の日にマンホールの溝が効率的に雨水を流していることに気付き、それに近いかたちの試作を行ったことが始まりで、孔を1つにすることなどの工夫をして今の基本形状になった。
種類
一般的なものの他に、次のようなものもある。
- 恒温ジャケットタイプ
- 熱媒を循環させることにより、常温では結晶化する溶液のろ過が可能。
- 大型桐山ロート
- 一般的なものより大型。
- 桐山ロート(摺合無し) ブフナー型
- 特徴の摺合がないブフナー式のロート。
ブフナー漏斗との違い
桐山ロートはブフナー漏斗と比べてろ過スピードは遅く、詰まりやすいが、専用のろ紙(桐山ろ紙)を使用するためセライトろ過などの精密なろ過に向いている。
日本国外
桐山ロートは日本でできたので、アメリカなどの国にはない。
脚注
注釈
出典
関連項目
- ブフナー漏斗
- アスピレーター
- 吸引ろ過
- 実験器具の一覧
外部リンク
- 桐山ロート - 桐山製作所




