東三省(とうさんしょう、満洲語:ᡩᡝᡵᡤᡳ
ᡳᠯᠠᠨ
ᡤᠣᠯᠣ、転写:dergi ilan golo)は、清の奉天省・吉林省・黒竜江省を指す呼称で、20世紀半ばまで使われていた。

東三省の成立

清朝は故地である満洲の地を神聖なものと定めており、ムクデン(盛京、現在の遼寧省瀋陽市)・吉林・黒竜江のそれぞれに将軍を配置していた。3将軍の中では、副都格の盛京を預かる盛京将軍が一番の高位だった。これらの将軍の支配域が東三省のそれぞれの起源である。後に、盛京は奉天・瀋陽と時代によって名を変えた。 

東九省

1945年、日中戦争が決着したので、中華民国政府は「東三省」にかえて以下の「東九省」にしようとした(東北新省区方案)。

  1. 遼寧省
  2. 安東省
  3. 遼北省
  4. 吉林省
  5. 松江省
  6. 合江省
  7. 黒竜江省
  8. 嫩江省
  9. 興安省

しかし、旧満洲国地域はソ連軍によって占領され、そこからの中国共産党の事実上の支配地として多くが引き継がれ、また、国共内戦の再燃のため、これらは十分には施行されなかった。

関連項目

  • 東三省総督
  • 中国東北部

外部リンク

  • 『東三省』 - コトバンク

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