属 最吉(さっか さいきち、旧姓・井上、1873年(明治6年)5月15日 - 1965年(昭和40年)12月24日)は、日本の実業家。三井鉱山(現・日本コークス工業)元取締役。日本石油監査役。族籍は山口県士族。宇部興産元副社長の俵田寛夫は次男、衆議院議員の林芳正は曽孫にあたる。
経歴
山口県人・井上哲蔵の二男。先代恭亮の養子となり1928年、家督を相続した。1898年、東京帝国大学法科大学法律学科を卒業した。三井鉱山会社に入り総務部長、鉱業所長、三池染料工業所長を経て三井鉱山取締役。また小倉石油、三井化学、東洋高圧各取締役、日本石油、三池窒素工業、東洋高圧工業、日本亜鉛工業各監査役などをつとめた。
人物
趣味は囲碁。宗教は禅宗。住所は東京市渋谷区代々木初台町、世田谷区成城、福岡県三池郡大牟田町。墓所は多磨霊園(26-1-33)。
家族・親族
- 属家
- 養父・恭亮
- 養母・ヨシ(1867年 - ?、山口、杉文右衛門の長女)
- 養妹・隆子(1900年 - ?、山口、西村良蔵の妻)
- 養弟・毅一(1903年 - ?)
- 妻・加彌(1885年 - ?、東京士族、水野勝興の長女)
- 長女・松(1904年 - ?、山口、荘原和作の妻)
- 長男・哲夫(1905年 - ?)
- 二男・寛夫(1908年 - 1990年、山口、俵田明の養子)
- 次女・澄江(1910年 - 2001年、朝鮮出身の音楽評論家・属啓成の妻、ピアニスト)
- 三男・照雄(1912年 - ?)
- 三女・敏子(1914年 - ?)
- 四男・義雄(1916年 - ?、秋保盛正の養子となる)
- 四女・明子(1919年 - ?)
- 親戚
- 二男の養父・俵田明(宇部興産社長)
- 荘原和作(三井化学工業社長)
- 家系図
脚注
参考文献
- 『東京帝国大学一覧 從大正2年 至大正3年』東京帝国大学、1913 - 1924年。
- 人事興信所編『人事興信録 第7版』人事興信所、1925年。
- 人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
- 人事興信所編『人事興信録 第10版 上』人事興信所、1934年。
- 東京探偵社編『東京紳士録 昭和39年版』東京探偵社、1964年。




